ちなみにこれはあとの頁で登場するのだが、スパイダーマンの生まれ故郷は地球とよく似た平和な星で、「M77星雲」の第17星列にあった、も同様。
そしてこの扉のスパイダーマンの後ろに描かれているのは恐らくそのスパイダー星だろう。
戦いはいきなり何の前触れもなく始まった。
スパイダーマンが操るレオパルドンとモンスター教授が巨大化した・・・ではなく、モンスター教授が操作する〝ギガ〟モンスターが激突する。
舞台は大宇宙・銀河だ。
ギガモンスターはレオパルドンにチョップをくらわし、さらに左手の手の平から〝ニンダー〟を発射

そしてその発射口を見れば、なんと鉄十字団女幹部・アマゾネスとおぼしき顔ではないか

レオパルドンは発射されたニンダーをアークターンを出して八つ裂きにする。
しかし何人かのニンダーはレオパルドンの内部潜入に成功。
だがコックピットにはスパイダーマンの姿はない。
もぬけの殻の椅子を短剣で〝ツンツン〟するニンダー。
「地獄からの使者! スパイダーマン


スパイダーマンはひと足早く、愛車スパイダーマシンGP-7で脱出していたのだ!
スパイダーマンはGP-7のボンネットに乗ったままギガモンスターの右目を突き破り突入!
そこには完全に機械化した、というかギガモンスターの一部となってしまったモンスター教授が・・・。
スパイダーマンはその頭部を捥ぎ取り脱出した。
そして最後に繰り出すのは、レオパルドンの最終兵器ソードビッカーだ!!
レオパルドンが投げたソードビッカーとレオパルドンに帰還するGP-7が交差する。(この描写がやけにカッコイイ!)
やがてソードビッカーはギガモンスターに命中!
けたたましい絶叫を上げ爆発炸裂するギガモンスター!
戦いは終わった。
スパイダーマンはレオパルドンの舵をスパイダー星に取った。
(「M77星雲」の第17星列の表記あり)
いかがだったでしょうか。突っ込み所も多々ありますが、スパイダーマンがレオパルドンを遠隔操作したり、ギガモンスターがニンダーを射出する演出や、ニンダーがレオパルドンに乗り込む所(『戦国自衛隊』の真田広之を彷彿とさせる)など、見所もかなりあったんじゃないでしょうか

タイトルロゴの書体などかなり東映スパイダーマンを研究しているなと推察。
なお、最終頁には〝つづく〟とあるが、絶対つづきはないだろう

このエピソードが収録されている『バルト・オブ・スパイダーズ1号』。
通常版(左)とマルコス・マーチン版。