突っ込み所・見所満載の〝東映版スパイダーマン〟

現在スパイダーマン各誌で行なわれているイベント「スパイダー・ゲドン」のタイ・イン誌『バルト・オブ・スパイダーズ1号』(2018年12月号)では各ユニバースのスパイダーマンのサイドストーリーが掲載されていますが、我らが〝東映版スパイダーマン〟も8頁にわたって紹介されています。
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扉には「第78章 最終銀河戦」とあるが、この〝78〟は日本特撮の王道でもあるウルトラマンの故郷「光の国」がある「M78星雲」に引っ掛けてあるのか。
ちなみにこれはあとの頁で登場するのだが、スパイダーマンの生まれ故郷は地球とよく似た平和な星で、「M77星雲」の第17星列にあった、も同様。
そしてこの扉のスパイダーマンの後ろに描かれているのは恐らくそのスパイダー星だろう。



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戦いはいきなり何の前触れもなく始まった。
スパイダーマンが操るレオパルドンとモンスター教授が巨大化した・・・ではなく、モンスター教授が操作する〝ギガ〟モンスターが激突する。
舞台は大宇宙・銀河だ。



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ギガモンスターはレオパルドンにチョップをくらわし、さらに左手の手の平から〝ニンダー〟を発射
そしてその発射口を見れば、なんと鉄十字団女幹部・アマゾネスとおぼしき顔ではないか


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レオパルドンは発射されたニンダーをアークターンを出して八つ裂きにする。
しかし何人かのニンダーはレオパルドンの内部潜入に成功。
だがコックピットにはスパイダーマンの姿はない。

もぬけの殻の椅子を短剣で〝ツンツン〟するニンダー。
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「地獄からの使者! スパイダーマン
スパイダーマンはひと足早く、愛車スパイダーマシンGP-7で脱出していたのだ!



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スパイダーマンはGP-7のボンネットに乗ったままギガモンスターの右目を突き破り突入!
そこには完全に機械化した、というかギガモンスターの一部となってしまったモンスター教授が・・・。
スパイダーマンはその頭部を捥ぎ取り脱出した。

そして最後に繰り出すのは、レオパルドンの最終兵器ソードビッカーだ!!
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レオパルドンが投げたソードビッカーとレオパルドンに帰還するGP-7が交差する。(この描写がやけにカッコイイ!)
やがてソードビッカーはギガモンスターに命中!
けたたましい絶叫を上げ爆発炸裂するギガモンスター!


戦いは終わった。
スパイダーマンはレオパルドンの舵をスパイダー星に取った。
(「M77星雲」の第17星列の表記あり)
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いかがだったでしょうか。突っ込み所も多々ありますが、スパイダーマンがレオパルドンを遠隔操作したり、ギガモンスターがニンダーを射出する演出や、ニンダーがレオパルドンに乗り込む所(『戦国自衛隊』の真田広之を彷彿とさせる)など、見所もかなりあったんじゃないでしょうか
タイトルロゴの書体などかなり東映スパイダーマンを研究しているなと推察。

なお、最終頁には〝つづく〟とあるが、絶対つづきはないだろう



このエピソードが収録されている『バルト・オブ・スパイダーズ1号』。
通常版(左)とマルコス・マーチン版。
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