Gwen Stacy's File
本名:グウェンドリン・ステイシー
職業:学生
本拠地:ニューヨーク市 エンパイア・ステート大学
身長:170.1センチ
体重:58.9キロ
目の色:青色
髪の色:ブロンド
『マーベル・キャラクター大事典』(小学館集英社プロダクション 2010年7月17日刊)参照
■①First Appearance and Appearance of Death
ピーター・パーカーとグウェン・ステイシーはエンパイア・ステート大学に入学してすぐに出逢います。
画像下はグウェンがコミックに初登場したシーン(『Amazing Spider-Man #31』・1965年12月号)。
この時はまだトレードマークである黒いカチューシャはしていません。
アーティストはスティーブ・ディッコ。右はペンシル画。 『Marvel Masterworks Amazing Spider-Man Vol.4』より
カチューシャが描かれたのは、アーティストがジョン・ロミータに替わって間もない『Amazing Spider-Man #42』(1966年11月号)のこのコマから。 『Marvel Masterworks Amazing Spider-Man Vol.5』より
アメコミ史上最大の悲劇ともいわれている〝グウェン・ステイシーの死〟が掲載されたのは『Amazing Spider-Man #121』(1973年6月号)誌上。
息子ハリーのドラッグ中毒がスパイダーマン(=ピーターパーカー)のせいだと盲信するグリーン・ゴブリン(=ノーマン・オズボーン)はその怒りの矛先をピーターの恋人グウェン・ステイシーに向ける。
スパイダーマンをジョージ・ワシントン橋におびき寄せたゴブリンはスパイダーマンの目の前でグウェンを突き落とした。
スパイダーマンの必死の救助も空しくグウェンは死亡した。
この時のグウェンの死亡説は当初三つあり、
①スパイダーマンが来る前からすでに死亡していた。
②墜落のショックで死亡した。
③スパイダーマンがウェブでグウェンの落下を防いだ時にそのショックで首の骨が折れて死亡した。
後にはスパイダーマン自身が愛する人を死なせてしまったという③の説が定説となったようです。
この事実はかなり衝撃的で、またそうだからこそ、この〝グウェンの死〟がスパイダーマン史における最大の悲劇・出来事になったに違いありません。
(後付のストーリー〝Sins Past〟においての死亡設定は異なる)
■②Spider-Man Blue
2002年に発売された数少ないグウェン・ステイシーがメインのミニシリーズ「スパイダーマン・ブルー」。
画像左上より、
『Spider-Man:Blue One:My Funny Valentine』(2002年7月号)
『Spider-Man:Blue Two:Let's Fall In Love』(2002年8月号)
『Spider-Man:Blue Three:Anything Goes』(2002年9月号)
『Spider-Man:Blue Four:Autumu In New York』(2002年10月号)
『Spider-Man:Blue Five:If I Had You』(2002年11月号)
『Spider-Man:Blue Six:All Of Me』(2003年4月号)
この6冊からなるミニシリーズは2014年7月、小学館集英社プロダクションより邦訳本が発売されています。
最初期のスパイダーマン・ストーリーがティム・セイルのレトロ調の画風とマッチして自分もかなりお気に入りのシリーズでした。
■③Gwen's Covers
MJと比べると、グウェンが描かれているカバーは本当に少なく、画像下は実はこれはグウェンではなく、グウェンと瓜二つの容姿を持つ、娘のサラ・ステイシーです。
画像左より、
『Spectacular Spider-Man #23』(2005年3月号)
『Spectacular Spider-Man #24』(2005年3月号)
『Spectacular Spider-Man #25』(2005年4月号)
そしてこのカバーに描かれているのは、やはりグウェン本人ではなく、ウォーレン教授の造り出したグウェンのクローンです。 『Web Of Spider-Man #125』(1995年6月号)
さらにこちらはアルティメット版「クローン・サーガ」で登場したグウェンのクローン。 左から、
『Ultimat Spider-Man #99』(2006年10月号)
『Ultimat Spider-Man #127』(2008年12月号)
ちなみにグウェンのクローンが初めて登場したのは『Amazing Spider-Man #144(1975年5月号)』(画像左)から『Amazing Spider-Man #149(1975年10月号)』(画像右)まで。
アメイジング144号で、サイクロンとの闘いを終え、自分のアパートに戻ったピーターはクローン・グウェンと遭遇する。このグウェンの姿を目撃したメイ伯母さんはショックで入院した。
アメイジング149号で、クローン・グウェンはピーターと共にグウェンの墓参りをし、一人立ち去って行く。
そして、それからおよそ38年の時を経て、『Superior Spider-Man Team-Up #2(2013年10月号)』(画像左)と『Scarlet Spider #20(2013年10月号)』に掲載された〝Sibling Rivalry〟というエピソードの中でクローン・グウェンは死亡します。
◆ヴァリアント・カバー
Webspinners Tales Of Spider-Man #1(1999年1月号)
ジョン・ロミータ・シニアによるカバーが用いられている理由は、巻末にロミータによるグウェンに関するミニストーリー「THE KISS」が収められているからです。
Avengers vs X-Men #1(2012年6月号)
『スパイダーマン・ブルー』のアーティスト、ティム・セイルによるスパイダーマン誕生50周年記念カバーです。
■④正史以外でのグウェン・ステイシー
正史(アース616)では死亡したグウェンですが、それ以外のマーベル世界でもグウェンは登場しています。
◆エイジ・オブ・アポカリプス(アース295)一大クロスオーバー〝エイジ・オブ・アポカリプス〟の後半『X UNIVERSE #1』(1995年5月号)に人類最高会議の派遣員&女戦士として登場。
画像は1997年に小学館プロダクション(当時)から発売された翻訳本、全三巻。
◆アルティメット(アース1610)グウェン・ステイシー唯一のカバー。『Ultimate Spider-Man #65(2004年11月号)』
正史とは真逆といっていい容姿・性格のグウェン。その初登場シーン。 『Ultimate Spider-Man #14(2001年12月号)』
◆ハウス・オブ・M(アース58163)
◆アンリミテッド(アース751263)
◆フェアリー・テールズ(アース71004)
◆スパイダーマン・ラブズ・メリー・ジェーン(アース602636)
◆マーベル・ゾンビーズ・リターン(アースZ)
◆ホワット・イフ(アース7736)
◆ザ・〝パーフェクト〟ワールド(アース11638)
◆パワーレス(アース パワーレス)
◆スパイダー・グウェン(アース65)
■おまけ■
1968年に発売された特別号『The Spectacular Spider-Man #1』で描かれている、ジョン・ロミータによるグウェン。
スパイダーマンを描く前は少女コミックを描いていたというロミータの、その片鱗をうかがわせるカットです。
(『Marvel Master Works The Amazing Spider-Man Vol.7』より)
カーリー・クーパー(ニューヨーク市警に勤める科学捜査官)の幼い頃の回想ストーリーの中でグウェン(中学生位)が出てきます。
どうやらカーリーとグウェンは友人だったようです。
『The Many Love of The Amazing Spider-Man』(2010年7月号)より。