Marcos Martin

レトロ調のタッチと独創的な作風でスパイダーマンのアートを担当しているマルコス・マーティン。今最も注目されているアーティストの一人です。
2月末に小プロから発売された翻訳本『スパイダーマン:ブランニュー・デイ 3』にも彼の作品(原書は2008年発売)が収録されているのでご存知の方もいらっしゃると思います。しかし自分が最初に興味を引かれたのはそれから約3年後に発行された『Amazing Spider-Man #655』(2011年4月号)を見てからです。

J・ジョナ・ジェイムソンの妻マーラの葬儀に出席した日の夜、ピーターは夢を見ます。その中でスパイダーマンは自分が救う事が出来ずにこの世を去った人たちのいる不思議な街に迷い込みますが、その描写が秀逸です。
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水没して廃車にしてしまったスパイダーバギーがあるのも〝ツボ〟でした(笑)。


さらに邪悪な笑い声・・・その先を見上げるとグウェン・ステーシーを抱いたグリーン・ゴブリン。スパイダーマンは天空高くそびえ立つジョージ・ワシントン橋にいた。
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その全てのコマを鮮やかな真っ赤なバックで描いたこのシーンも非常に強く印象に残りました。



海外のwikiによれば、マルコス・マーティンは1972年、スペインのバルセロナで誕生。代表作は『バットガール:イヤーワン』、『ドクター・ストレンジ:オース』等、DCとマーベルの両方で仕事をしているアーティスト。

スパイダーマン関連は以下の通り。
The Amazing Spider-Man
"Peter Parker, Paparazzi" (with Dan Slott, in #559-561, 2008)
"Character Assassination Interlude: The Spartacus Gambit" (with Marc Guggenheim, in Extra! #1, 2008)
"Unscheduled Stop" (with Mark Waid, in #578-579, 2009)
"Identity Crisis" (with Stan Lee, in #600, 2009)
"Mysterioso" (with Dan Slott, in #618-620, 2010)
"Spidey Sundays" (with Stan Lee, in #634-645, co-features, 2010)
"No One Dies" (with Dan Slott, in #655-657, 2011)



『Spidey Sundays』は巻末に見開き2頁で12回にわたり連載されたスパイダーマンのバックストーリーです。
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     『Amazing Spider-Man #637』より

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     『Amazing Spider-Man #640』より

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     『Amazing Spider-Man #643』より



また、マルコス・マーティンは『Amazing Spider-Man #692』スパイダーマン生誕50周年記念号のバリアントカバー5種を担当。これはスパイダーマンの50年の歴史を通して60年代、70年代、80年代、90年代と00年代のスパイダーマン(ピーター・パーカー)の人生で起きた最も重要な出来事に焦点を当てています。
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      60年代 放射能を浴びたクモに噛まれる
      70年代 グウェン・ステーシーの死
      80年代 ベノム
      90年代 クローン・サーガ
      00年代 アベンジャーズ


そして最近では700号のバリアント2種、
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さらにプレビューズ誌8号によればスペリアー・スパイダーマンの9号・10号のカバーも手掛けるようです。
9号のカバーはスパイダーマンの脳みそでスペリアー・スパイダーマンの文字を表現。よく見れば最上部にはピーターを支配するかのごとくオクトパスの影が・・・。
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スパイダーマンに関していえば、残念ながらここのところはカバーのみの担当です。そろそろ本編の方も描いてもらって、また新たな衝撃を受けるのを楽しみにしています。

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Excerpt: Marcos Martin Spider-Manブログ/ウェブリブログ
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Tracked: 2013-07-07 09:57