月光の騎士 ムーンナイト

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1978年、日本への本格的進出を狙っていたマーベルコミックは東映と〝3年間、マーベルコミックのキャラクターを自由に使用できる〟という契約を結びました。
東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放送された「スパイダーマン」に続いて実写化候補に挙がっていたのが、シルバーサーファー3-Dマンそしてこのムーンナイトです。
白い頭巾に白いマントを身に付け悪者を退治する月よりの使者・ムーンナイト! 何か似たようなキャラが日本にもあって受けそうな要素はあった気がしたのですが・・・。

結局ムーンナイトは実写化されず、小学館の児童誌『てれびくん』での漫画連載だけにとどまりました(1979年8月号~1980年7月号まで。作・桜多吾作。上画像は1979年12月号より)。

折角のマーベルキャラクターを自由に使えるチャンスだったので、今となってはすごく勿体ない気もします。どうやら当時の東映は個体ヒーローよりも戦隊ものをやりたかったようです。


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野口竜氏によるキャラクターデザイン画。ある程度は実写化に向けて話は進んでいたものと思われます。
【東映スパイダーマンDVDBOX・特典『スパイダーマン大検証』参照】




【Moon Knight Profile】
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Real Name:Marc Spector(マーク・スペクター)
Height:6'2"(188センチ)
Weight:225lbs.(102キロ)
(画像はFleer Ultra Spider-Man 1995 #122 Moon Knight)

●First Appearance
ムーンナイトがコミックに初登場したのは『Werewolf By Night #32』(1975年8月号)【画像左】。初めての単独誌は『Moon Knighr #1』(1980年11月号)【画像右】
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●History
マーク・スペクターはボクサー、海兵隊員、そして傭兵と様々な職を経験。そしてエジプトでの傭兵任務に就いた際、非道な上司Roald Bushman (ロアルド・ブッシュマン)によって瀕死の重傷を負わされる。
生死の境を彷徨うマークは古代エジプトの月の神・KONSHU(コン・シュー)により、新しい命を授けられた。
そしてアメリカに帰った彼は、悪を罰する正義の使者・ムーンナイトとして犯罪に立ち向かうのだった。月明かりの元では力、スピード、敏捷性が増し戦闘能力が上がるのでヒーローとしての活動は夜がメインとなる。
ムーンナイトはスパイダーマンと共にCyclone(サイクロン)やRat Pack(ラットパック)などのヴィランと戦い、その後はDaredevil(デアデビル)、Black Widow(ブラック・ウィドウ)等とも手を組み悪と戦っている。


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ムーンナイトの武器は棍棒、短剣、三日月ダーツ、引っ掛け鉤等。


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移動には専用のヘリ〝ムーンコプター〟を使用する。


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操縦するのは彼のよき理解者、よきパートナーのFrenchie(フレンチ)。


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マークにはCab DriverのJake Lockley(ジェイク・ロックリー)、大富豪としてのSteven Grant(スティーヴン・グラント)など多くの顔がある。自宅にはヘリポート、エレベーター、プールも装備されている。


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そしてMarlene(マーリーン)という美人の恋人もいる!

※上記画像はすべてムーンナイトが『Amazing Spider-Man』誌に初登場した220号(1981年9月号)より掲載しています。最新プロフィールは海外のWikipediaをご覧ください。



【Moon Knight Figure】

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ムーンナイトが初めてフィギュアで登場したのは1998年、ケイビー限定マーベルユニバースの10インチです。このシリーズには結構コアなキャラクターが登場していて、「スパイダー・リザード」「スポット」は未だにこのシリーズ以外では発売されていません。そもそもムーンナイト自体も当時はかなりのマイナーキャラでした。

●Figure & Other

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画像左上より、
・ボウエン・スタチュー(2006年)
・ボウエン・スタチュー(ホワイト版、2006年)
・ボウエン・ミニバスト(2002年)
・ヒーロークリックス・アベンジャーズシリーズ(2007年)
・ハンガー18限定・マーベルズゴールド(1998年)
・マーベルレジェンド15・モードックシリーズ(2007年)
・マーベルレジェンド15・モードックシリーズ(バリアント、2007年)
・マーベルセレクト(2007年)ベースにはエジプトの神、コンシューが付いています。

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