最近購入したスパコミ(6)
今月も何冊かスパイダーマン関連のアメコミを入手したので、その中から『Ultimate Spider-Man #115』、『Spider-Man Red Sonja #4』、l『Marvel Legacy The 1960s-1990s Handbook』をご紹介したいと思います。
【Ultimate Spider-Man #115】
Ultimate Spider-Man のアートは創刊号からずっとマーク・バグリーが担当していましたが、#112からはスチュアート・イモネンに引き継がれました。
作画家が代わり、#112より新装スタートした初めてのエピソードは グリーン・ゴブリンが登場する〝DEATH OF A GOBLIN〟 というストーリー・タイトルです。
グリーン・ゴブリンは『Ultimate Spider-Man #27』(2002年11月号)でS.H.I.E.L.D.に拘束されており、実にそれ以来5年ぶりの登場となります。
それでは簡単に〝DEATH OF A GOBLIN〟の経過をご紹介します。
■#112
物語は、ランチタイムのクイーンズ、スパイダーマンが車で逃走する銀行強盗(ショッカー)を追うシーンから始まります。スパイダーマンは手間取りますが、突如現れたキティ・プライド(X-メンの一員。ピーターの元ガールフレンド。現在はミッドタウン高校のクラスメイト)の協力を得てどうにか強盗を捕らえることができました。
一方ノーマン・オズボーンは、トリスケリオンS.H.I.E.L.D.本部に拘留されています。
その日ノーマンはニック・フューリーと話しを持ちたかったが、あいにく彼は不在で、代わって対応に当たったキャロル・ダンバースのあまりにそっけない態度に苛立ちます。
そしてその後、S.H.I.E.L.D.本部で大爆発が起こった・・・。
■#113
大爆発はノーマンがグリーン・ゴブリンに変身する際に起こったものだった。独房棟は完全に破壊されました。
脱走したノーマンはテレビジョン・ネットワークとメディアを利用し、ニック・フューリーによって不法に逮捕・拘束され、さらに息子ハリーは理由なしに奪われた、等と涙ながらに訴え、さらに自分は合衆国の為に役立つ人間だと叫び始めました。
ピーターとMJは街を歩いている時、たまたま街頭の電気ストアでその放送を見て衝撃を受けました。
■#114
MJはノーマンに橋の上から投げ落とされた記憶が蘇り (『Ultimate Spider-Man #25』参照) 、パニック状態になりました。
ピーターは再びMJが襲われる事を危惧した。そこへMJの母親が車で通りかかり、ピーターはMJを母親に託しました。さらに家に向かったピーターはメイ伯母さんを安全な場所へ移動させました。
その夜、ノーマンの屋敷に潜入したスパイダーマンは何者かの気配を感じます。だがそれはノーマンではなくエレクトロだった。
スパイダーマンはエレクトロと格闘になりますが、そこにS.H.I.E.L.D.特殊部隊がやって来ます。特殊部隊はエレクトロを倒しさらにスパイダーマンも銃撃の的にします。
右肩に弾丸を受けたスパイダーマンは意識を無くします。そして再び彼が目を覚ましたのはトリスケリオンS.H.I.E.L.Dの独房の中でした。
■#115
キティ・プライドはスパイダーマン逮捕のニュースをテレビで知り、トリスケリオンに向かいます。
キティはS.H.I.E.L.D.本部から特殊部隊の攻撃をかわし、スパイダーマンを救出しました。
しかし外ではS.H.I.E.L.D.幹部のキャロル・ダンバースが二人の前に立ちふさがります。キャロルは何を思ったのか「君達は今日からS.H.I.E.L.D.の一員だ」と言って特殊銃を渡しました。
スパイダーマンはS.H.I.E.L.D.と共にトランプ・タワーにいるゴブリンの元に向かいます。
グリーンゴブリン目掛けて飛び交う銃弾・・・、戦闘はいきなり始まりました。
スパイダーマンはグリーンゴブリンとの戦いに優位にたちますがウェブシューターのウェブがきれてしまい(※)状況が一変します。足をつかまれ投げ飛ばされるスパイダーマン。キティも援護射撃をしますがスパイダーマンとグリーンゴブリンは高層タワーから落下していきます。
結末はいかに・・・
(※)スパイダーマンをS.H.I.E.L.Dが逮捕した時、ウェブシューターを押収したキャロルは、興味本位にウェブシューターからウェブを出してふざけていた。
当初イモネンのアートは違和感がありましたが、4冊目にもなるとだんだんと馴染んできました。インカーやカラリストの仕事も素晴らしく、バーグリーの時と比べても決して引けをとりません。
トランプタワーに向かうスパイダーマン 『Ultimate Spider-Man #115』より
ところでこの物語の中にいくつか気になったシーンがありました。
#113でS.H.I.E.L.D.の刑務所爆発に乗じて脱走するスーパー・ヴィランの合間にグエン・ステーシーらしき少女が立っていた。
#114ではマイルズ・ウォーレン教授が初登場、しかもメイ伯母さんと〝いい仲〟になっていた。
などなど・・・。
少女の正体は一体誰なのか、そしてウォーレン教授はジャッカルになるのか・・・ひょっとしてこの2点は繋がっているのか!? これからの展開が非常に楽しみです。
【Spider-Man Red Sonja #4】
5冊からなるミニシリーズです。
Kulan Gathの魔術により、突然タイムスリップし中世のニューヨークに来てしまったスパイダーマン。戸惑うスパイダーマンの前に現れたのはMJ!?
しかし彼女はこの世界では女戦士・レッドソーニャとなっていた。
Kulan Gathは現世からベノムを呼び寄せ、エディを共生体から引き離し、自らが共生体と合体しKulan-Venomとなりスパイダーマンに迫る。
一方レッドソーニャはホブゴブリンとの戦闘の最中、現在のニューヨークにタイムスリップした。
ホブゴブリンと警官に追われるレッドソーニャ!
いよいよ次号が最終回です。
MARY JANE as RED SONJA 『Spiser-Man Red Sonja #4』より
【Marvel Legacy The 1960s-1990s Handbook】
マーベル・ユニバースのキャラ事典。2006年に刊行された4冊を合本したものです。
http://www.comicvine.com/comic/marvel-legacy/18397/&i=2401&v=g
スパダーハムの項の解説にブラックコスチュームの件がありそこには、Bee-Yonder(蜂)により新しいファッショナブルなブラックコスチュームを与えられた、とあります。
2004年に発売されたメディコム社のキューブリック(MARVEL SUPER HEROES SERIES 4 )のシークレットは「ベノム・ハム」という名称で認識していましたが、ひょっとしたら、スパイダーハムのブラックコスチューム版だったのかもしれません。ちなみにこの世界のベノムはPork Rindという名で登場しています。ですのでこちらを立体化した可能性もあります。どちらなのか真相は定かではありません。
胸のシンボルマークは「Pork Rind」のもののように見えますが・・・
■補記■
その他購入したコミック。
『Marvel Zombies 2 #1』
ゾンビーズ(with コズミック・パワー)たちが宇宙へ旅立ち、40年が経過し、再び地球に戻ってきました。今回の〝餌〟はいったい誰!? なおゾンビーズたちは年をとっていませんが、ブラックパンサー、アコライツのファビアン・コルテスたちは当然ですがおじいさんになってます。
『Amazing Spider-Girl #14』
メイ・パーカー(スパイダーガール)は弟・ベンジーを探すが見当たりません。なんとベンジー君は天上にへばりついていました。前回のストーリーでベンジー君はカーネイジに寄生されています。その影響でスパイダー能力が身についたのでしょうか!?